作業小屋建築記(2) 土台~上棟まで

4.土台

 土台は105×105mmのヒノキ角材を使用します。面は、CBブロックの基礎の外側に合わせます。
 アンカーボルトの位置を正確に写し取り、φ12mmで穴開け後、上面側は座金とナットを収めるための座ぐりをしておきます。
 基礎と土台の間には、通風のための基礎パッキンを挟み込みます。これにより、床下に全周から風が通るようになり、湿気がこもるのを防ぐことができます。
 そのあと、土台にアンカーボルトを通しながら据え付け、丸座金とナットで締め付けます。
 土台の水平をチェックし、修正する(上げる)箇所は、いったんナットを緩めたあと、基礎パッキン用の調整板を挟みこんで調整します。

土台途中

土台完了

5.床下防湿コンクリート

 床下は、湿気が上がるのを防止するために、ビニールを敷いたあと、押さえのモルタル(厚さ30mmくらい)を施工します。
 大引きを中間支持するための基礎(レンガ)も要所に設置します。

床下防湿途中

床下防湿完了

 ここまでで、セメントや砂利やブロックを使う作業(疲れる作業!)は終わりです。
 砂(20kg)45本、バラス(20kg)15本、セメント(25kg)10本、CBブロック(150幅)33個を使いました。
 ホームセンターで買ってきて家まで運ぶのも一仕事です。
  

6.大引き~床下地

 床にかかる重量を、土台および基礎に伝えるための大引きは、2×6材(38×140mm)を使用しました。
 大引きの端は直接基礎に乗せるとともに、土台にころび止めを付けて固定します。
 土台の中間には支えを設けます。

大引き1

大引き2


 根太は、床の過重を分散して大引きに伝えるための部材で、ここでは45×45mmの垂木を使いました。

根太


 根太どうしの間は断熱材(グラスウール)を敷き、タッカーで固定します。

床断熱材途中

床断熱材完了


 床下地は12mm厚の合板です。床下点検口は3か所設けました。

床下地合板

7.壁パネル・屋根トラスの製作

 図面に基づき、壁パネルと屋根トラスをあらかじめ作っておきます。
 壁パネルの縦部材は2×4材の8ft(2424mm)とし、柱ピッチは455mmを基本とします。持ち運べる単位で製作します。
 窓などの開口部には、補強の横部材を入れます。

壁パネル展開図
壁パネル作成

 屋根トラスも同様に製作しておきます。きちんと組めるかどうか確認するために、床下地の上で仮組みを行いました。一番頂点にくる棟木は全長5mで、2×6材(12ft)を2本つなぎました。

屋根トラス仮組

8.上棟

 壁パネルと屋根トラスの準備が出来たら、一気に組み上げます。
 この日は2012年7月16日。梅雨明けはまだでしたが、待ちきれずの上棟でした。

上棟1
上棟2
上棟3


 パネル同士や、パネルと土台との接合は、コーススレッドを使いました。
 本来、2×4工法では、2×4工法用のCN釘を使用します。この釘は曲がりやすく、地震等の大きなエネルギーを釘のしなりで吸収するためと考えられます。また、本職の方はエアーネイラーを使うので、その方が作業が早い、という理由もあると思います。
 一方、コーススレッドは固いですが、大きな力がかかると、しなる前に折れることが多いです。
 ここでは引き抜き方向の強度を優先し、コーススレッドを使用しました。
 面材の打ち付けの際は、CN釘を使用することにします。
 屋根トラスと壁パネルとの接合は、ハリケーンタイというヒネリ金物を使用しました。

上棟4

 壁パネルはまだ枠だけで剛性がないので、揺するとグラグラします。壁の垂直調整をしたあと、内側で柱を斜めにまたぐように板を打ち付け、仮固定します。
 屋根には仮の雨よけとして、ブルーシートをかけました。

上棟5

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