作業小屋建築記(4) 電気配線~ドアまで
12.電気配線
壁や天井の断熱材作業に進む前に、電気配線を済ませておきます。
回路は照明系とコンセント系に分け、それぞれに20Aの過電流遮断器(ブレーカ)を設置します。
電線(ケーブル)は、照明系はVVF1.6、コンセント系はVVF2.0を使います。
コンセントは、後から増設するのは困難なので、作業場完成後の利用のことを想像しつつ、なるべく多めに設置します。
メインの照明は、入口と奥の2か所のどちらからでも入切できるよう、3路スイッチの回路としました。
なお、このような作業を行うには、第二種電気工事士の資格が必要です。
受験資格はなく、筆記試験はさほど難しくありません。筆記試験合格後は、技能試験があります。これは、指定の工具を用意する必要があるのと、ある程度練習をしておかないと時間内に完成できないかもしれません。けど、トータル2~3ケ月くらいの準備で取得可能な資格です。
13.断熱材
断熱材は、窓とドア以外の全面に入れます。
これにより、快適性が断然変わるのと、作業時の騒音が外部へ出るのを抑制する効果も期待できます。
グラスウールの断熱材は910mm幅のロール状で売られていますが、壁の柱ピッチはその半分の455mmとしたので、半分の幅に切り、切り口はビニール巻きをしてタッカーで固定します。コンセント部などは、その形状に合わせて切っておきます。
14.内装
壁の内装は、ヒノキのフローリング材を使いました。
フローリング用の厚めの材を壁材に使うことにより、騒音の吸収効果を期待します。
後日に作成予定の、造り付けの作業台や収納部の裏側など、完成後に見えなくなる部分は、安価なOSB合板にします。
15.ドア
ドアも自作します。
ツーバイ材を枠材とし、框組み(枠に囲まれた内側に、鏡板という板材を組み込んだ方式)で作ります。
上部のガラスは、熱線吸収ガラスを使いました。
ガラスは普通、ホームセンターでは売っていないので、通販で購入します。
ドアノブを組み込んだあと、塗装して完成です。ドアクローザーも付けました。
丁番は、後から微調整できるタイプのものをおすすめします。
時間がたつと、ドアが自重で下がってきて底を擦るようになりますが、丁番を付け直さなくてもある程度の調整ができます。