作業小屋建築記(5) 最終回
16.作業台その他
造り付けの作業台を製作します。
足部分は2×4材でフレームを作り、最下段と最上段には、引き出しをつけます。
足の幅ピッチは、床の大引きの位置に合わせ、床への荷重の伝達に無理がないようにしておきます。
天板も2×4材の貼り合わせです。2×4材は面取りがしてあり、そのまま貼り合わせると面取りの部分が凹みになるので、材の段階で面取り幅分をテーブルソーで切り落としておきます。
貼り合わせる面は、ビスケットジョイントを2列に埋め込み、補強と接着時の目違い防止とします。
シンクは、タダでもらった物を設置しました。
17.(一応の)完成
外壁は、アサヒペン水性スーパーコートのオーシャンブルーを使いました。
壁面の各コーナーには、野地板の合わさり目を隠すための見切りを取付け、白塗装します。
青と白のコントラストがとても美しいです。
ドアは茶系で塗装し、上に庇を付けました。
ちなみに、軒天と呼ばれる、屋根が外に張り出した部分の下面は、耐火性のあるケイカル板というものを張りました。

内部も、まだまだ収納を増やしていく予定ですが、一応、作業が可能な状態になりました。
上の写真は2014年1月のもので、上棟(2012年7月)から約1年半経過しています。
床板はこのあと、ゴムの木のフローリング材を張りました。
このあとも、収納の増設を中心に作業は続き、現在でも小改良を加えたりしているので、いつが完成時点なのか? と聞かれると困るのですが…
18.現在の作業小屋
この文章を書いている2021年2月時点の、作業小屋内部のようすです。
さながら潜水艦の内部のように、利用できるあらゆる箇所に棚やフックを設け収納効率を上げましたが、木工に加えて金属加工などもやりだしたので、それに比例して物が増え続け、納まりきらなくなったので、作業小屋の外に物置を作ったり、カーポートの下にスチール棚を設置し、使用頻度の少ない道具・材料はそちらへ移しています。
エアコンがないので夏はさすがに暑いですが、断熱材で全周をくるんでいる効果は感じられます。冬は石油ストーブです。
溶接をやりだしたので、200V30Aの電気配線を追加し、小屋の外と中で使えるようにしました。
レザークラフト関係は、もはや道具や材料の収納場所がなく、また一部の工程を除いては家の中で静かにできるので、本宅の物置部屋を作業スペースにしています。
木工関係の主な機械は、
・テーブルソー(自作、芝地式)
・ルーターテーブル(自作、芝地式)
・トリマーテーブル(自作、本岡式)
・バンドソー(REXON)
・木工旋盤(REXON)
・自動カンナ(マキタ)
・ボール盤(REXON)
・糸ノコ盤(祖父が使っていたもの)
・ベルトサンダー
・コンプレッサー
・集塵機(マキタ)
・丸ノコ、ルーター、トリマー、ジグソー、振動ドリル、・・・
鉄工関係の主な機械は、
・溶接機(古いトランス式、仕事関係からもらった)
・半自動溶接機(ヤフオクで2万数千円で買ったもの)
・高速切断機(父が使っていたもの)
・ベンチグラインダー(父が使っていたもの)
・ディスクグラインダー(100mmと125mm)
・リードバイス(ナベヤ製100mm)・・・
作業小屋に入らない日は1日もなく、常に何点かが同時並行的に製作中です。
このような空間をもつことができて、本当に幸せだと日々感じています。
願わくば、もう少し広ければ、何もいう事はなかったのですが・・・
以上、作業小屋の建築記を、約8年前の写真をもとに書いてみました。
作業と同時進行的に記事を書いていれば、もっと詳しく解説できたのですが、記憶もだいぶ薄れ、写真を撮り忘れている工程も多数あったので、概略的なものとなりました。
今後は、木工、鉄工、レザークラフトの製作記事や、道具・機械・書籍の紹介などを書いていきたいと思います。